公園に行かなきゃ。

「主婦の友」を買ったのは、そこに何か公園デビューのことについての心得とかなどの記事が載っていないかな?と思ったからだ。

載っていれば参考にするつもりだった。

が、残念ながらその号には載っていなかった。

って、そんなのいつも載ってないのかもしれない。

よくわからない。

ダイエットとスキンケアと健康と料理のことが載っていた。

ような記憶があるがおぼろげ。

で、いよいよデビューの日。

それがそんなにはっきりとは覚えていないのだ。

たしか「アンパンマンのお砂場セット」を持たせて「ほら行ってきな」と子供を先に送り込んだような記憶があるのだけれど。

これといって問題なく私も子供もまわりにうちとけていったようにも思う。

でも今思い出すとあの頃はいささか強迫観念めいていたようにも思う。

気がつけば、時間になったら条件反射的に公園に出るようになっていた。

きっかり午後10時。

他の人も時間を見計らっていたのだろうか?

だいたい10時になると公園に集まってきた。

あ、もうすぐ10時だ、公園に行かなきゃ。

そのうち公園に行かないと、なんかみんなから疎外されてしまうのではないかしら、というような不安感を覚えるようになっていた。

公園に行かなきゃ。

ちょっと何かにとりつかれているみたいに私と子供は公園に行った。

公園に行かなきゃ。

ううん今思えばすごく不自然だったかもしれない。

無理していたのだろうな。

公園に行かなきゃ。

公園から帰ってくると気疲れして、いつもとってもくたびれた。

それはなぜか、たぶんまわりに合わせようとしすぎてくたびれていたのかもしれない。

自分が、ついこの間まで限りなく無気力主婦だったということを隠していたようなところもあった。

なるべく普通に普通にしていようと無理しているところがありすぎた。

なんかしんどかった。